生と死について考えさせられる…。ヤノマミ族の風習『赤子の精霊返し』

  1. これはすごい
  2. ヤノマミ族
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  4. びっくり(゚д゚)!
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南米、隔離された環境で暮らす原住民「ヤノマミ族」。1万年もの間、独自の文化を守っている彼らの死生観は、私達とはまったく異なるものでした。生と死についての価値観を根底から揺るがされる、彼らの『精霊返し』という風習についてまとめます。

▷ ヤノマミ族は、南米に暮らす先住民族。文化として独自の死生観をもつ。

1万年の文化を守る原住民、ヤノマミ族とは

▷ ヤノマミ族はブラジルとベネズエラにまたがり居住しており、両国の国策により保護されている。

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アマゾンの熱帯雨林からオリノコ川にかけてひろく居住している南米の先住民族の一部族で、現在人口は200ほどの集落に分かれ、2万人〜3万人が暮らしているそうです。

『ヤノマミ』が現代人に問いかけるもの〜彼らも私たちも岐路に立たされている:日経ビジネスオンライン

かつてアメリカ大陸に1000万〜5000万人いたとされる先住民ですが、コロンブスの渡来以降、虐殺や渡来人によって持ち込まれた病原菌により、人口は全盛期の1%以下まで激減してしまっています。そんな中、ヤノマミ族は貴重な文化を現在も保っています。

ヤノマミ族 - Wikipedia

動物の肉、魚、昆虫、キャッサバなどを主食としています。塩分をほとんど摂取せず、世界でもっとも低血圧な部族としても有名

▷ 「シャボノ」と呼ばれる彼らの住居。50〜200人程で集団生活を営む。

ウィキ・リヒト - ヤノマミ族

部族は自分たちのことを「ヤノマミ」といい、外部に人間のことを「ナプ」と呼び、ヤノマミより下の存在として区別しているとのことです。

ヤマノミ - ときどき刻々

「モシ」と「バタ」は性器を表す言葉。女には“偉大な”という意味の「ナ」という言葉が付く。
そんな彼らは「雨」に対して50を超える名前を持っています。アルマジロの雨、チョウの雨、木のにおいの雨…

生まれた赤子は母親が「人間として育てるか」「精霊のまま返すか」を決める

▷ ヤノマミの子供たち。

ヤノマミ族 - Wikipedia

生まれたばかりの、まだ臍の緒がついた赤ん坊は、人間ではなく「精霊」であると考えられています。

NHK『ヤノマミ~奥アマゾン 原初の森に生きる』|りょうちゃんのつぶやき

アマゾンの奥地で原始的な生活を営む彼らには、避妊や中絶といった概念がありません。

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母親が抱くことで、“精霊”であった赤ん坊が初めて人間として受け入れられます。
しかし、抱き上げられなかった赤ん坊は…

ヤノマミ族の精霊返し - 世界の禁忌〜知らなきゃよかった -七花舎

蟻塚には数百万匹の白アリがいます。赤ん坊を食べつくすのには、それほど時間はかかりません。
後日、母親は赤ん坊が食べられたのを確認すると、その蟻塚を焼いてしまいます。
これが「精霊返し」の儀式です。

どーか誰にも見つかりませんようにブログ:ヤノマミの補足 - livedoor Blog(ブログ)

判断をするのは母親自身ですが、おそらくは食料問題等々、一族の意向も関与しているものと思われます。

共同体社会と人類婚姻史 | ヤノマミ族の生命観

「人間として迎え入れるか」「精霊のまま返すか」…全ては母親の判断に委ねられており、森で一緒に出産に立ち会った20〜30人の女性たちからも理由を尋ねられることはありません。

生きるとは何か、死とは何か…

▷ 自らボディペイントを施すヤノマミの少女。

「ヤノマミ」ヤノマミ、それは人間という意味だ国分拓著NHK出版

彼らにとって人間を含むあらゆる動物の死は身近なものであり、それが生を支えるものになっているのです。

ヤマノミ - ときどき刻々

ヤノマミ族のシャーマンの言葉:
「ジャガー、ワニ、バク、サル、・・・天は精霊の家だ人間も死ねば天に上り、精霊になる。地上の死は死ではない。魂は死なず精霊となる。精霊もやがて死ぬ最後に男はハエやアリとなって地上に戻り、死骸に群がり肉を運ぶ。女は最後にノミやダニとなる。
地上で生き、天で生き、虫となって消える。
ナプも知らねばならない誰もが同じ定めを生きる。」

▷ 狩猟をするヤノマミの少年。

「ヤノマミ」ヤノマミ、それは人間という意味だ国分拓著NHK出版

生まれた子供のうち、半数は前述のように「精霊返し」によって天に送られるといいます。
文化・慣習とはいえ、出産した母親たちにとっても辛いことで、天に送った子どもたちを思って母親は一人の夜に「夢を見たと言っては泣き、声を聞いたと言っては泣き、陣痛を思い出したと言っては泣く」そうです。

http://www.aoyama.juntak.net/2011/0524/impression.pdf

異文化理解のために、精霊返しという儀式の裏にある背景なども含めて知ろうとする姿勢を持っておきたいものです。

異なる文化に触れることは、「考えるきっかけ」を与えてくれる

参考リンク

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